2015年12月に『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文春文庫)が、村上春樹さんの小説作品として初めて電子書籍化されました。
それから約5年後、2020年12月に新潮社出版の長編小説がKindle対応となったことで、村上春樹作の長編小説はすべて電子書籍に対応となりました。
最近停滞気味の電子書籍関連ですが、日本を代表する小説家の電子書籍化対応ということで大きな反響を呼んでいます。
本記事では、現在Kindleで購入できる村上春樹作品をまとめました。電子書籍ということで書籍版よりも価格が安く、かさばる心配も無いのでこの機会に村上作品に挑戦してみてはいかがでしょうか。
Kindleで読める村上作品まとめ
2020年12月、ついに新潮社出版の作品がKindleに加わりました。これで文藝春秋と講談社からすでにリリースされていると合わせて、すべての村上春樹作長編小説が電子書籍として購入できます。
長編小説 出版日順
作品名 | 出版社 | 出版年月日 | Kindle対応 |
---|---|---|---|
アフターダーク | 講談社 | 2004/9/7 | |
1Q84 BOOK 1〈4月-6月〉前編 | 新潮社 | 2012/3/28 | |
1Q84 BOOK 1〈4月-6月〉後編 | 新潮社 | 2012/3/28 | |
1Q84 BOOK 2〈7月-9月〉前編 | 新潮社 | 2012/4/27 | |
1Q84 BOOK 2〈7月-9月〉後編 | 新潮社 | 2012/4/27 | |
1Q84 BOOK 3〈10月-12月〉前編 | 新潮社 | 2012/5/28 | |
1Q84 BOOK 3〈10月-12月〉後編 | 新潮社 | 2012/5/28 | |
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 | 文藝春秋 | 2015/12/4 | |
騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上) | 新潮社 | 2019/2/28 | |
騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(下) | 新潮社 | 2019/2/28 | |
騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編(上) | 新潮社 | 2019/3/28 | |
騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編(下) | 新潮社 | 2019/3/28 |
短篇集
作品名 | 出版社 | 出版年月日 | Kindle対応 |
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中国行きのスロウ・ボート | 中央公論社 | 1983/5/20 | |
カンガルー日和 | 平凡社 | 1983/9/9 | |
螢・納屋を焼く・その他の短編 | 新潮社 | 1984/7/5 | |
回転木馬のデッド・ヒート | 講談社 | 1985/10/15 | |
パン屋再襲撃 | 文藝春秋 | 1986/4/10 | |
TVピープル | 文藝春秋 | 1990/1/25 | |
レキシントンの幽霊 | 文藝春秋 | 1996/11/30 | |
神の子どもたちはみな踊る | 新潮社 | 2000/2/25 | |
象の消滅 短篇選集 1980-1991 | 新潮社 | 2005/3/30 | |
東京奇譚集 / 新潮社 | 新潮社 | 2005/9/18 | |
はじめての文学 村上春樹 | 文藝春秋 | 2006/12/10 | |
めくらやなぎと眠る女 | 新潮社 | 2009/11/27 | |
女のいない男たち | 文藝春秋 | 2014/4/18 | |
一人称単数 / | 文藝春秋 | 2020/7/18 |
エッセイ
作品名 | 出版社 | 出版年月日 | Kindle対応 |
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やがて哀しき外国語 | 講談社 | 1997/2/14 | |
ポートレイト・イン・ジャズ | 新潮社 | 2003/12/20 | |
村上ラヂオ | 新潮社 | 2003/6/28 | |
村上ラヂオ2 | 新潮社 | 2013/11/28 | |
村上ラヂオ3 | 新潮社 | 2016/4/28 | |
意味がなければスイングはない | 文藝春秋 | 2008/12/04 | |
走ることについて語るときに僕の語ること | 文藝春秋 | 2010/6/10 | |
村上春樹 雑文集 | 新潮社 | 2015/10/28 | |
猫を棄てる 父親について語るとき | 文藝春秋 | 2020/4/23 | |
村上T 僕の愛したTシャツたち | マガジンハウス | 2020/6/4 |
村上春樹作品集の楽しみ方
村上春樹の作品は、独特の世界観と緻密な描写が魅力であり、多くの読者を魅了しています。彼の作品を楽しむためには、まずは彼の代表作を読むことがおすすめです。
例えば、「ノルウェイの森」や「1Q84」、「海辺のカフカ」などが挙げられます。これらの作品を通して、村上春樹の独特の世界観や文体に触れることができます。
ジャンルを広げて読む
村上春樹の作品は、長編小説だけでなく、短編小説やエッセイ、評論など幅広いジャンルにわたります。彼の短編小説集「東京奇譚集」やエッセイ集「とんでもない夜」なども読むことで、彼の多様な才能を感じることができます。
また、彼の評論やインタビューを読むことで、彼の作品に対する考え方や創作の背景を知ることができます。
作品の背景を調べる
村上春樹の作品は、時代背景や文化的な要素が作品の理解に深く関わっています。例えば、「ノルウェイの森」は1960年代の日本の学生運動を背景にしており、その時代の空気感を知ることで、作品の理解が深まります。
また、「1Q84」は、1984年のオーウェルの「1984年」という作品との関連性が指摘されています。作品の背景を調べることで、より一層作品を楽しむことができます。
読書会やオンラインコミュニティに参加する
村上春樹の作品は、読者同士で意見を交換することで、さらに深い理解が得られることがあります。
読書会やオンラインコミュニティに参加することで、他の読者の意見や感想を聞くことができ、自分自身の読解を深めることができます。
映画やドラマの視聴
村上春樹の作品は、映画やドラマにもなっています。例えば、「ノルウェイの森」や「アフターダーク」などが映像化されています。映画やドラマを視聴することで、作品の世界観をより具体的にイメージすることができます。
以上の方法を試すことで、村上春樹の作品をより深く楽しむことができます。彼の独特の世界観や文体に触れ、多様な作品を読むことで、彼の魅力を存分に味わいましょう。
まとめ
この記事ではKindleで読める村上春樹作品を紹介してきました。今ではほとんどの作品がすでにKindle化されているので、ぜひKindleでお気軽に村上パラレルワールドを試してみてはいかがでしょうか。
これから小説を電子書籍で読まれる方には2021年10月27日発売の「軽くて、目が疲れない」最新版Kindle Paperwhite(11世代)がおすすめです。