Nintendo Switch(以下、スイッチ)を利用する際、SDカードの選び方について悩むことが多いかもしれません。「SDカードはなんでもいい」という意見も聞かれますが、それは本当なのでしょうか?
結論から言うと、スイッチに使うSDカードには注意点があり、なんでも良いわけではありません。
本記事では、スイッチに適したSDカードの選び方や、その理由について詳しく解説します。
スイッチで使うSDカードの選び方
スイッチでSDカードを選ぶ際、いくつかの重要なポイントがあります。これを理解することで、快適なゲーム体験を実現できるようになります。
容量は大きめを選ぶべき理由
スイッチでダウンロードできるゲームや追加コンテンツ(DLC)は年々増加しています。そのため、SDカードの容量をしっかりと選んでおかないと、すぐに容量不足になってしまう可能性があります。
- 128GB以上がおすすめ: スイッチのゲームは容量が大きいものが多く、10GB以上のものも珍しくありません。64GB以下のカードを選ぶと、数本のゲームで容量が一杯になることも考えられます。
- ゲームのインストール容量を確認する: 例えば、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は13.4GB、『ポケモン ソード/シールド』は約10.3GBと、これだけでかなりの容量を占めます。
このため、できれば128GB〜256GB程度の容量を備えたSDカードを選んでおくと安心です。
転送速度はゲーム体験に影響する
SDカードの転送速度が遅いと、ゲームのロード時間が長くなったり、ダウンロードが遅くなるなど、ゲーム体験に悪影響を及ぼします。スイッチでは、高速な読み込みが必要になる場面が多いため、カードの速度も重視しましょう。
- UHS-I規格、クラス10を選ぶ: スイッチで使用するSDカードは、UHS-I(Ultra High Speed Class 1)規格で、クラス10(10MB/秒以上の転送速度)のものが推奨されます。この規格により、スムーズなゲームプレイやデータの書き込みが可能です。
- ランダム読み込み速度も重要: ゲーム内のデータを細かく読み込むため、連続読み込み速度だけでなく、ランダム読み込みの性能も重視されます。ランダムアクセスが速いカードを選べば、ゲームの動作がより快適になるでしょう。
信頼できるメーカーを選ぶ理由
安価なSDカードも多く出回っていますが、安定性や信頼性に不安が残ることが多いです。ゲームデータの消失やカード自体の破損を防ぐためにも、信頼性の高いメーカーのSDカードを選ぶことをおすすめします。
- SanDiskやSamsungなどの大手メーカー: これらのメーカーは、長年にわたって信頼性の高いストレージ製品を提供しています。偽造品が出回っていることもありますので、正規品を取り扱う店舗や公式サイトで購入することが重要です。
- 保証期間の確認: 高品質なメーカーのSDカードには長期保証がついていることが多いです。万が一カードに不具合が発生した際も、保証によって交換対応が受けられるため、安心して使用できます。
スイッチでのSDカード選びのメリットとデメリット
正しいSDカードを選ぶことで、ゲーム体験の向上につながります。しかし、いくつかの注意点やデメリットもあります。
メリット
- ゲームのダウンロード時間が短縮される: 高速なSDカードを使用することで、ダウンロードが速くなり、すぐにゲームを楽しめます。
- ロード時間の短縮: ゲームのデータ読み込みがスムーズになるため、ロード画面で待たされる時間が短くなります。
- 信頼性の向上: 高品質なSDカードを使用することで、データの破損や消失のリスクが低くなります。
デメリット
- コストが高くなる: 大容量で高速なSDカードは、どうしても価格が高くなります。特に256GB以上のカードは価格が跳ね上がることがあります。
- 互換性の問題: 一部のSDカードはスイッチでの動作が不安定な場合があります。適切な規格を選ばないと、カードが認識されなかったり、速度が低下することもあります。
まとめ
スイッチに使うSDカードは「なんでもいい」とは言い切れません。快適なゲーム体験を実現するためには、以下のポイントを押さえて選ぶことが重要です。
- 容量: ダウンロードするゲームの数やデータ量に応じて、128GB以上を選ぶことがおすすめです。
- 転送速度: UHS-I規格、クラス10のものを選ぶことで、ゲームの読み込みやダウンロード速度が向上します。
- 信頼性のあるメーカー: SanDiskやSamsungなど、信頼性の高いメーカーの製品を選ぶと安心です。
これらの要素を考慮して、適切なSDカードを選べば、スイッチでのゲームプレイをより快適に楽しむことができます。