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草壁シトヒ
くさかべしとひ
普通の会社員でブログ歴は10年以上。

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『WTF!?』は褒め言葉?ゲーム用語スラングの正しい使い方

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私は長年オンラインゲームの世界に身を置いてきましたが、チャット欄で飛び交う3文字のアルファベットに戸惑う初心者を数多く見てきました。「WTF」という言葉は、直訳すれば非常に汚い言葉ですが、ゲームの世界では必ずしも悪口ではありません。

この言葉の真意を理解すれば、海外のプレイヤーともスムーズに交流できます。本記事では、教科書には載っていない現場の生きた英語スラングを徹底解説します。

タップできる目次

ゲームスラング「WTF」の基礎知識と本来の意味

ゲーム内チャットで頻出する「WTF」は、文脈によって意味が大きく変化する特殊な言葉です。私が海外のFPSゲームをプレイし始めた頃、この言葉が持つ多面性に気づかされるまでには少し時間がかかりました。単なる罵倒として受け取ってしまうと、コミュニケーションの機会を損失してしまいます。

この3文字は、プレイヤーの感情を瞬時に伝えるための効率的なツールとして機能しています。言葉の成り立ちと背景を知ることで、恐怖心を払拭できるはずです。

WTFの直訳と語源|軍事用語からの進化

「WTF」は「What The Fuck」の頭文字をとったアクロニムであり、直訳すれば「なんてことだ」「一体どうなっているんだ」という意味になります。私が調べたところによれば、この種のスラングの起源は第二次世界大戦中の米軍にまで遡ります。

戦場という極限状態において、「SNAFU(状況は正常、つまり全てめちゃくちゃ)」や「FUBAR(認識不能なほどめちゃくちゃ)」といった隠語が生まれました。これらはタブーであるFワードを隠蔽しつつ、強烈な感情を効率的に伝達するために使われていたわけです。

現代のオンラインゲームもまた、一瞬の判断が生死を分ける戦場と言えます。キーボードの「W」「T」「F」はすべて左手付近に配置されており、マウス操作を妨げずに打鍵できます。私が緊迫した試合中にチャットを打つ際も、この合理的な配置には何度も助けられました。

現代ゲームにおける意味の多様性|単なる悪口ではない

今日のゲーミング文化において、「WTF」の意味は大きく「漂白」されています。本来の性的な意味合いや暴力性は薄れ、単なる「驚きの感嘆詞」として使われるケースがほとんどです。私が小学生のプレイヤーとマッチングした際も、彼らは無邪気にこの言葉を使っていました。

日本語で言うところの「ヤバい」に近い感覚だと理解してください。「危険だ」という意味だけでなく、「美味しい」「すごい」「面白い」とあらゆる場面で使われるあの感覚です。ゲーム内では以下の3つの事象に対する反応として使われます。

  • Glitch(バグ):予期せぬ挙動への困惑
  • Skill(スキル):神業への称賛
  • Toxicity(理不尽):怒りや攻撃性

文脈を読み取る力が、この言葉を正しく理解する鍵となります。

状況で変わる「WTF」のニュアンスと使い分け

「WTF」には類似した表現がいくつも存在し、それぞれ感情の「強度」が異なります。私が初心者にアドバイスするときは、常にこの強度のグラデーションを意識するように伝えています。

相手がどれくらい感情的になっているかを見極めることで、適切な対応がとれるようになります。ここでは具体的な使い分けを解説します。

類似スラングとの強度比較|WTHからOMFGまで

スラングには明確な温度差があります。私が作成した以下の表を参考に、それぞれの言葉が持つニュアンスの違いを把握してください。

用語フルスペル強度 (1-10)日本語の感覚使用場面
WTHWhat The Hell2はあ?軽いミス、サーバーのラグ
Dafuq(What) The Fuck4なんだこれw奇妙なバグ、困惑
TFThe Fuck7は?マジか瞬時の驚き、不意打ち
WTFWhat The Fuck8ヤバすぎ万能、驚愕、激怒
OMFGOh My Fucking God10うおおおお!劇的な勝利、絶望的な敗北

「WTH」は比較的マイルドで、子供がいる環境でも使われることがあります。一方で「OMFG」は感情が爆発した瞬間にのみ使われる最大級の表現です。私がレアアイテムをドロップした時は、迷わず「OMFG」と叫びました。

若者が使う「TF」と「Dafuq」の傾向

近年、特にZ世代のゲーマーの間では短縮形の「TF」や、発音をそのまま綴った「Dafuq」が好まれます。「TF」は “Who TF are you?” (お前誰だよ)のように文中に挿入されることが多く、スピード感を重視する現代的な若者言葉と言えます。

ただし「TF」はゲームタイトル『Team Fortress 2』の略称や、LoLのキャラクター『Twisted Fate』を指す場合もあります。私が以前LoLをプレイしていた際、この区別がつかずに会話が噛み合わなかった経験があります。

「Dafuq」は、怒りよりも「呆れ」や「シュールな笑い」を含んでいます。面白いバグ画像などと共に使われることが多く、攻撃性は比較的低めです。相手がこの言葉を使った場合、一緒にその状況を楽しんでいると判断して良いでしょう。

バグやグリッチ発生時の反応

ゲームプログラムの不具合であるバグやグリッチに遭遇した時、プレイヤーは本能的に「WTF」と発します。私が『Cyberpunk 2077』をプレイした際、車が空から降ってくるバグを見て思わず声を上げました。

この場合の「WTF」は開発者に向けられたメッセージであり、対戦相手や味方への攻撃ではありません。「Physics WTF(物理演算どうなってんだ)」といった具合に、面白おかしい動画のタグとしても機能します。

日本人が誤解しやすい「褒め言葉」としてのWTF

ここが最も重要なポイントですが、「WTF」は最高の褒め言葉になり得ます。私がeスポーツの大会を観戦していると、スーパープレイが出た瞬間にチャット欄が「WTF」で埋め尽くされる光景をよく目にします。

日本の「草(wwww)」に近い感覚で使われることもありますが、それ以上に「畏敬の念」が含まれています。「人間業とは思えない」「理解不能なほど上手い」という最大級の賛辞なのです。

神プレイに対する最大級の賛辞|Evo Moment 37

格闘ゲーム界には「Evo Moment 37」と呼ばれる伝説的な逆転劇があります。瀕死の状態から相手の必殺技をすべてブロッキングで弾き返して逆転したこのプレイに対し、世界中のゲーマーが「WTF」と絶叫しました。

この時の「WTF」は「What the fuck just happened?(一体今、何が起きたんだ?)」という意味です。私がこの動画を初めて見た時も、鳥肌が立つと同時に同じ言葉が口をついて出ました。常識を超えたスキルを目撃した時、人は言葉を失い、スラングに感情を託すのです。

RTA(Speedrun)の世界でも、壁抜けなどの超絶テクニックに対して同様の反応が見られます。ここでは「WTF」は賞賛と同義語として機能しています。

海外サーバーでの正しい反応と返し方

あなたが海外サーバーでプレイしていて、スーパープレイを決めた後に「WTF」や「Hacker(チーター)」「Insane(頭おかしい)」と言われたら、喜んでください。それは「チートを疑うほど上手い」という称賛です。私が初心者の頃はこれを真に受けて「No」と否定してしまいましたが、それは野暮というものです。

スマートな返し方は以下の通りです。

  • “Ty” (Thank you)
  • “xD” (笑顔の顔文字)
  • “lol” (笑)

怒ったり弁解したりする必要はありません。堂々とその称賛を受け取りましょう。

トラブルを避けるための注意点とマナー

ここまではポジティブな側面を見てきましたが、当然ながらネガティブな側面も無視できません。私がチーム戦のゲームで心を痛めるのは、この言葉が味方を攻撃するために使われる瞬間です。

言葉のナイフとして使われる「WTF」には注意が必要です。また、文化的な違いから意図せず相手を不快にさせてしまうケースもあります。

誤解を生む「Toxic」な使用例と回避策

チームが負けている時、責任を誰かに押し付けるために「WTF [プレイヤー名]?」と発言する人がいます。これは「お前は何をしてるんだ(ふざけるな)」という強い非難を含んでいます。

最近では「Jungle Diff(ジャングルの実力差)」といった言葉と共に使われることも増えました。私が野良でプレイする時は、こうしたToxic(有毒)なプレイヤーに関わらないよう、即座にミュート機能を活用しています。

あなた自身がミスをした際に「WTF」と言われたら、反論せずに「mb (My Bad / 私のミスだ)」と軽く返すのが賢明です。火に油を注がず、大人の対応を心がけましょう。

日本人が気をつけるべき異文化ギャップ

日本のゲーム文化には「お疲れ様でした」という素晴らしい定型文がありますが、これを直訳して使うと思わぬ誤解を招きます。私が『エースコンバット』で知った事例ですが、試合終了後に「Great mission」のような定型文を送ると、負けた相手には「俺たちが勝った、いい試合(楽勝)だった」という煽りに聞こえてしまうことがあります。

これに対して「WTF?(なんだこいつは?)」と返されることがあるのは、文化的な背景が異なるためです。英語圏では、試合終了後の挨拶はシンプルに「GG (Good Game)」や「GGWP (Good Game Well Played)」とするのが世界共通のマナーです。

余計な修飾語をつけないことが、トラブルを避ける最善の策と言えます。

まとめ|言葉の裏にある感情を読み解く

「WTF」というたった3文字の裏側には、驚き、笑い、称賛、そして怒りといった様々な感情が渦巻いています。私が皆さんにお伝えしたかったのは、この言葉を単なる「汚い言葉」として排除しないでほしいということです。

文脈を読み解くリテラシーさえ身につければ、それは世界中のゲーマーと感情を共有するための強力なパスポートになります。バグに笑い、神プレイに感動し、時には理不尽に怒る。その人間らしい感情の爆発を、この3文字を通じて楽しんでみてください。

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