「まじ卍(まじまんじ)」は、かつて女子中高生を中心に広がったネットスラングです。
一時期はSNSや日常会話で頻繁に使われていましたが、最近では耳にする機会が少なくなり、「死語」とも言われ始めています。
この言葉の意味や使い方、流行の背景から現在の状況まで詳しく解説します。
『まじ卍』の意味と由来

「まじ卍」という言葉には若者ならではの感覚や創造性が詰まっています。この言葉がどのようにして誕生し、流行したのかを見ていきましょう。
『まじ卍』の意味
「まじ卍」は、感情の高まりや強調を表す表現です。
例えば、「本気で凄い」「ヤバい」「超ウケる」といった感情を短い言葉で表現する際に使われました。
具体的な意味は以下の通りです。
- 肯定的な使い方:「本当に最高」「めっちゃ嬉しい」
例:「この映画、まじ卍だった!」 - 否定的な使い方:「すごく困った」「とんでもない」
例:「宿題忘れた、まじ卍…」
卍の形が持つ装飾的な意味
「卍」は仏教的な象徴として知られていますが、若者言葉としては深い意味はなく、ビジュアル的なインパクトが重視されました。
文字としての見た目のユニークさや響きの面白さが受け入れられ、会話の中で使いやすい要素となったのです。
流行の背景ときっかけ
「まじ卍」が流行した背景には、SNSの普及と若者文化の創造性があります。
- SNSの影響:TwitterやInstagramで頻繁に使用され、広まった。
- 中高生の流行:学校生活での仲間内の会話やLINEグループで多用された。
- 流行語大賞へのランクイン:「JC・JK流行語大賞」にも登場し、一大ムーブメントとなりました。
まじ卍じゃん🏍️💨 pic.twitter.com/G4LqRQweG4
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最近ギャルいとは聞いていたが()まじギャル卍すぎた卍 https://t.co/a1xtAGtNje
— らきチャマ🌻 (@himasuginanday) January 8, 2025
『まじ卍』の起源

「まじ卍」が登場した背景やその発展についてさらに掘り下げます。
日本の若者文化における誕生
日本では、若者の間で独自の言葉や文化が次々と生まれる土壌があります。
その一環として、「まじ卍」も自然発生的に作られた言葉です。
文化的背景と影響
若者たちが日常的に感じる感情を、簡潔に、かつ独自のセンスで表現したものと言えます。
特に中高生を中心に、共感や一体感を得る手段として機能しました。
「卍」記号の使用
卍記号そのものは古くから日本文化に根付いており、装飾的なデザインやポーズとしても使用されています。
若者言葉としての「まじ卍」は、こうした歴史的背景と現代の創造性が組み合わさって生まれました。
流行の拡散
2017年頃にはSNSを通じて瞬く間に広まり、テレビ番組や雑誌でも取り上げられるようになりました。
一方で、あまりに広がりすぎた結果、「ダサい」「古い」と感じる人が増えるきっかけにもなりました。
『まじ卍』の使い方と例文

「まじ卍」は感情や状況に応じて様々な使い方ができます。
状況別の使い方
- 嬉しい時:「まじ卍だわ!」(=すごく嬉しい)
- 驚いた時:「それ、まじ卍じゃん!」(=それは本当にすごい)
- 困った時:「テスト忘れた、まじ卍だわ…」(=めっちゃ困った)
文脈に応じた注意点
この言葉は、親しい間柄で使われることが多く、フォーマルな場には適していません。
また、使いすぎると「古い」と感じる人が多いため、使うタイミングには注意が必要です。
SNSでの使用例
TwitterやInstagramでは、ハッシュタグ「#まじ卍」が頻繁に使われました。
投稿内容には、以下のような例があります。
- 「今日のライブ、まじ卍だった!最高!」
- 「課題の量、まじ卍すぎて泣いた。」
『まじ卍』の現状|今や死語?
「まじ卍」は一世を風靡しましたが、現在では使用頻度が激減しています。
- 流行のピーク:2017年から2018年頃
- 現在の評価:「古い」「ダサい」とされることが多い
- 一部での使用:懐かしむ若者や特定の場面で使われることもある
スラングは移り変わりが激しいため、廃れるのも早いですが、当時の若者文化を象徴するキーワードとして記憶されています。
まとめ

「まじ卍(まじまんじ)」は2017年頃に流行した若者言葉で、感情の強調やアクセントとして広く使われました。
その背景にはSNSの影響や若者文化の中での創造性がありましたが、現在では「古い」「死語」として扱われることが増えています。
スラングの流行は一時的なものが多いですが、それが広まった時代の空気や文化を振り返る上で貴重な資料となります。
「まじ卍」もまた、当時の若者文化を象徴するキーワードとして語り継がれていくでしょう。