近年、ワイヤレスヘッドホンが主流になってきていますが、Bluetoothの接続方式が複数あるため、製品選びに苦慮している人も多いかもしれません。
ヘッドホンは、毎日使用する場合もあり、価格帯も幅広いため、適切な基準を持って選ぶことが望ましいでしょう。
この記事では、私自身が10年以上ワイヤレスヘッドホンを使用してきた経験から、製品を選ぶ際の基準やおすすめの製品を紹介します。ぜひ、参考にしていただいて、自分に合った最適なワイヤレスヘッドホンを見つけてください。
ワイヤレスヘッドホンを選び方
コーデックの仕様
コーデックというのは、音源データを無線で飛ばす時の音声圧縮変換方式のことですが、手持ちのスマホのコーデックがワイヤレスヘッドホンの仕様と合っているか確認しましょう。
基本的には、下の5種類のコーデックがありますが、音質と遅延に関する優劣は以下の通り。
音質良 SBC < AAC< aptX < aptX HD < LDAC
遅延なし SBC < aptX HD < LDAC < AAC < aptX
コーデック | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
SBC | 標準コーデック | 高音域をカット |
AAC | iPhoneがサポートするコーデック | 高音域をカット |
aptX | CD音質 | 音域のカットはせずにデータ全体を圧縮 |
aptX HD | aptXのアップグレード版 | |
LDAC | ソニーが発表した新方式 |
iPhoneの場合
今の所全てのモデルともに「SBC」、「AAC」に対応しています。
Androidスマホの場合
「SBC」「AAC」「aptX」「aptX HD」「LDAC」どれに対応しているかはスマホによるので、確認が必要になってきます。
価格の安い製品を選ぶのがおすすめ
ヘッドホンの価格はピンキリなのですが、購入の際は安めの製品を購入することをおすすめします。ヘッドホンは、使用頻度が多く徐々に劣化していきます。特に、最近のヘッドホンはプラスチックで構成されているものが多く、プラスチックのきしみ音が徐々に増えていきます。
ということもあって、「年に一度買い換えるつもり」として購入することを強くおすすめします。
屋外で使うならノイズキャンセリング機能は必須
ノイズキャンセリング機能は、周囲の騒音を低減する機能で、電車や飛行機の中で音楽や映画を楽しみたい場合に役にたちます。
おすすめのワイヤレスヘッドホン紹介
2023年おすすめのワイヤレスヘッドホン、WH-CH520、WH-H810、Beats Solo3を比較します。
もっとも安価なWH-CH520は、十分に普段から使える仕様ですが、屋外で使う場合はノイズキャンセリング機能付きのWH-CH720N、Beats Solo3がおすすめ。
機能 | WH-CH520 | WH-CH720N | Beats Solo3 | |
---|---|---|---|---|
価格 | 約7,000円 | 約22,000円 | 約23,000円 | |
重量 | 147g | 192g | 215g | |
電池持続時間 | 連続音声再生 | 50時間 | 50時間 | 40時間 |
連続通話 | 40時間 | 40時間 | ||
ノイズキャンセリング | なし | あり | あり | |
音質 | 良好 | 優秀 | 優秀 | |
デザイン | シンプル | 洗練された | スタイリッシュ | |
コーデック | AAC, SBC | AAC, SBC | AAC, SBC | |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 | 4.0 |
WH-CH520
日本が誇るエレクトロニクスメーカーであるソニーのヘッドホンです。
対応コーデックはSBC, AACのみの対応ですが、iPhoneを使っている人の場合はこれで十分と思います。
30mmドライバーなので没頭感はいまいちに感じるかもしれませんが、屋外に持ち運びしやすいコンパクトサイズのヘッドホンとしては使い勝手は良いです。
WH-CH720N
こちらもソニーのヘッドホンですが、よりハイグレードのものになります。
WH-CH520に対して、ノイズキャンセリング機能が搭載したモデル。このヘッドホンも携帯性を重視した30mmドライバーで、屋外で使う女性の方におすすめの機種です。
Beats Solo3
最期に、Beatsのワイヤレスヘッドホンです。Beatsの製品は、特徴的な外観と追求したサウンドが特徴です。
対応コーデックはAAC, SBCに対応。Beats独特なサウンドは、好きになる人も多いと思います。
また、数多くの色違いから選べるので、個性が出しやすいヘッドホンとなります。
まとめ
この記事では、いくつかの製品を紹介しましたが、ワイヤレスヘッドホン初心者の方には、まず定額商品を試してみることをおすすめします。有線から乗り換える場合は、本当に快適になると思います。
Bluetoothのヘッドホンは、とぎれたり遅延することがあるという印象を持つ人が少なくありませんが、Bluetoothバージョン4以降は非常に安定しています。ぜひ試してみてください。